第2回 HDMF サロン レポート

ぼちぼち暖かくなり桜の開花も目前の4月22日(金)、
参加者8名で第2回HDMFサロンが開催されました。

今回は、HDMFメンバーの自宅マンション地下にある
共用カラオケスペースを利用させて頂きましたが、
広々した空間に快適なソファと、大変素晴らしいスペースでした!
今後の定番スポットになりそうです。HDMFsaloon2018.04.22_1

さて、最初の話題は道総研の日高さんより、
北海道経済産業局発行のものづくりデザイン事例集【attraente】について。
実はこの冊子の制作や、掲載事例にHDMFのメンバーが何人も関わっているんです。

【attraente】は経済産業省北海道経済産業局のウェブサイトからダウンロードできます。

冊子の内容は、「製品開発の初期段階できちんと製品コンセプトを検討・設定し、
設計から販売戦略に反映させることで、一貫性を持った開発を行うデザインマネジメント」がテーマで、
北海道内における実践事例や、プロデューサーの仕事などが紹介されています。

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冊子制作にあたってデザインマネジメントの考え方などについて
アドバイスや資料提供を行った日高さんは、冊子の中身を紹介しながら、
「デザインマネジメントについて踏み込んだ充実した内容になってます。」とコメント。

また、掲載事例で関わった高橋尚基デザイン事務所の高橋さんや(株)ファシオネの村上さんからは、
開発商品のその後や、「ここだけの話」も聞かせて頂きました。

北海道経済産業局をはじめ、関わった人たちがこの意欲的な内容の冊子を今後どう活かすかに注目です。

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引き続き本日2つめの話題は、道総研の万城目さんから
「北海道のおいしいつながりパッケージデザイン展2015」。
実はこちらも北海道経済産業局の事業です。

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北海道内の食品メーカー6社6商品のパッケージデザインコンペとその応募作品の展覧会で、
この事業は東北6県を対象に開催された「おいしい東北パッケージデザイン展2014」の北海道版です。

経産省の担当者は、「道内では初めての試みなので、デザイン案が集まるか不安でした。」
とのことでしたが、162点もの応募があり、しかもほぼ全てプロのデザイナーの作品という
大変充実した内容でした。

万城目さんからは6社の商品パッケージデザインのビフォーアフターや札幌市資料館で行われた
展覧会の様子が写真で紹介されました。
(受賞作品など詳しくは経済産業賞北海道経済産業局のウェブサイトでご覧ください。)

「北海道のおいしいつながりパッケージデザイン展2015」

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展覧会では全応募作品を展示。エントリーした企業はもちろん、
展示を見た多くの方々にとってパッケージデザインのさまざまな可能性に気づく良い機会となったと思います。

サロンの参加者からは「提案を受ける食品メーカーから見ればありがたい、素晴らしい事業」
という感想の一方、デザイナーの立場からすると「指名コンペならまだしも、全て持ち出しの
母数の大きなコンペは労多くして・・・」という印象もあり。

また、「沢山の絵柄の提案から選ぶ、という話になってしまうと、デザイナーの力が発揮できない、
流行のクラウドソーシングと変わらない!」、という意見も。

そういった意味では、食品メーカーにはコンペはクリエイティブのパートナーと出会いの「きっかけ」と
捉えて頂き、そこから時間をかけて信頼関係をつくっていくのが理想です。
コンペ後のマッチングがとても大切だと思いました。

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はい!ここまで2時間弱、皆さんよくガマンしました。

「カンパイ!!」

HDMFサロンは前半戦はノンアル、というルールです。
これから夏場にかけて、ちょっと忍耐が必要な会になりそうですw