私たちのまわりにはデザインがたくさんあります。
街、建物、家具、食器・・・すべて誰かが考えて作っています。
まだそれほど人が多くない時代、
身のまわりのものは、人の手でひとつずつ作られていました。
今では工芸品と呼ばれているものもあります。
使いやすさや壊れにくさ、美しさなどを考えながら
職人が作り、受け継いで、改良を加えていきました。
そんな中、19世紀のイギリスで産業革命が起きたのです。
大量生産で作られた製品は安いけれども粗悪品が多く、
その状況に対して警鐘を鳴らしたのが
近代デザインの父と呼ばれているウィリアム・モリスでした。
(つづく)