前回、消費以外のデザインについての話を取り上げましたが、
#2では「デザイン」の意味は「計画する」というものであると書きました。
デザインは美しいもの、機能的なものを計画することだけでなく、
様々な視点から社会をより良くするための計画も含まれています。
たとえば、1980年代にはユニバーサルデザインという考え方を
アメリカのロナルド・メイスが提唱しました。
すべての人が不自由ない生活を送るためには?を考え
未来のあるべき生活を創り上げるのもデザインの一つです。
また、環境問題が重要視され始めたことで、
エコデザインという考え方も出て来ました。
サステナビリティや、製品だけでなく地域のシステムのデザインなど、
ものを作るだけでなく、ものを取り巻く全体像からのデザインが
重要であるという認識が、どんどん広まっていきました。
(つづく)