皆様、あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
2017年もHDMFをどうぞよろしくお願い申し上げます。
2016年のHDMF最後のイベントとして、
12月22日に第6回HDMFサロンが開催されました。
当日は大雪に見舞われ、札幌市内であわや八甲田山という状況でしたが、
9名の方々に参加して頂き、誠にありがとうございました。
今回のサロンは前半と後半で、2つのテーマを設定致しました。
前半は高橋副会長より、「ホンモノとニセモノのデザイン」というテーマで
お話しを頂きました。
ニセモノといっても、模倣品というような悪い意味ではなく、
世の中には、オリジナルの商品から出て来た新しい商品が多くあり、
オリジナルとそれに似せた新商品を見比べるお話しでした。
例えばRIMOWAのスーツケース。
参考URL:http://www.rimowa.com/ja-jp/
この特徴的なリブ加工は、アルミニウムの軽さに強さを加えるために、
航空機に使われていた加工からヒントを得ています。
この大ヒットしたスーツケースから50年後、
ポリカーボネート製のスーツケースが発売されましたが、
素材は変わっても同じ形状を意匠として取り入れています。
ポリカーボネートでは必要の無いコーナーの部材も
形がわざわざ再現されており、
ホンモノであるアルミのスーツケースの、
機能的な形状がブランドイメージになっているのですね。
その他にも、タイヤのホイールやレゴブロックなどの例を交えて
お話し頂きました。
オリジナルから新しい商品を生み出すのは、
全くの新商品を作るのとは違った難しさがあります。
もしオリジナルが他社商品であったら、権利関係の問題もあります。
どこを似せて、どこを変えるのか。
オリジナルのコンセプトを理解することが重要ですね。
乾杯をはさんで、会食しながら後半の始まりです。
第2部は「Myグッドデザイン」。
参加者の皆様に「自分にとってのグッドデザイン」をご持参頂き、
それについてご紹介頂くイベントでした。
細かい説明は省きますが、左上から、
ポラロイドカメラ、ワインオープナー、ギター、
ぐい飲み、ガムについてくる紙、財布、
車、ワードプレス、虫取り網
と、非常にバラエティに富む品々が紹介されました。
機能が素晴らしいと思うもの、
何十年も前から愛用しているもの、
とにかく気に入って購入したものなど、
グッドデザインの理由は様々で、
皆様の思いが伝わってくる、大変楽しいイベントになりました。
今回は一点だけ受賞者を決める事にしておりました。
会長は不在だったので、副会長が決めた今回の大賞は・・・
(ドラムロール)
「ガムについてくる紙」をプレゼンした櫻木さんに決定!
受賞の様子
ガムについてくる紙は、包み紙のまとめ方として
良いアイデアだな、というのと同時に、
櫻木さんはブレストなどの際にこの小さな付箋を使っているそうです。
なんでも、紙が小さいから物理的に長文を書けないので、
アイデアをまとめるのに良いのだとか。
ひと言で書いて!と言っても、たくさん書く方いますもんね~。
また付箋は、偶然出来た失敗作である弱い接着剤を
新たな製品へと転換したアイデア商品であり、
これ自体がまた新たなデザインを生むことが出来る、
という分かりやすい説明から、納得の受賞でした。
Myグッドデザインのイベントも大変好評に終わり、
またいつか第2回を開催したいと思います。
2017年もHDMFサロンはちょこちょこ開催予定ですので、
皆様のご参加をお待ちしております。
事務局:印南