第8回HDMFサロンレポート

四月も下旬に入り、ゴールデンウィークも間近ですね。

今年は二日休みを取れれば9連休。
皆さんはどう過ごされますか?

さて、そんな連休もまだもう少し先の4月19日、
なぜか早くも浮き足立っている私(日高)の
マンションのパーティルームで、
第8回目となるHDMFサロンが開催されました。

今回は初めての参加の方3名を含む計9名のご参加を頂き、
テーマは
「山村塾『プロジェクトメーカー』使い方スタディ」
と題して、山村先生の教えをカード化した
HDMFオリジナルツールの使い道を探る、
ちょっとしたワークに取り組んで頂きました。

プロジェクトメーカーとは・・・
もう何度かセミナーなどで登場しているので、
会員の方であればご存じの方も多いかと思いますが、
ちょっとご説明。

今までの山村先生の講演録
(100ページ以上!全部文字起こししたんです!)から、
「この部分はありがたい教えが読み取れる!」という部分を、
山村塾チームメンバーが手分けして抜き出し、
それをかなりマジメにKJ法で整理して、
最後にムリヤリ5・7・5調で詠み直した、
言ってみれば山村先生のメッセージが凝縮された
ありがた~い48枚のカードを基本とするツールです。

山村先生ファンであれば、一枚一枚読むごとに
まるで先生がそこにいるかのような感覚にとらわれること
必至のツールだと自負しているのですが、
じゃあこれを実際にどんな場面でどう使ったらいいだろう?
ということがずっと課題になっていました。

そこで今回は、ツールの簡単なご紹介ののちに、
早速次のようなワークに取り組んでいただきました。
といっても、ごくシンプルなもので、

「カードをまずざっと眺めて、心に響いたカード2枚を
選び、その理由などについて各自語って頂く」

というだけのことだったんですが、
これがやってみたら大ホームラン!
皆さんのお話を伺いながら、ジーンと来てしまったのは
私だけでしょうか。
いえ、きっと皆さん同じ気持ちだったに違いありません!

ちなみに、皆さんが選んでくれたカードは・・・

「自分ゴトの不平不満をアイデアに」
「毎年の開発予算にデザインを」
「今ではなく、未来を読んで手を打とう」
「地域とか日本ならではを取り入れよう」
「ヒミツを開示すれば仲間が寄ってくる」
「先人の知恵を生かして実用化」
「ユーザーの現場を見るのが第一歩」
「シンプルでわかりやすいネーミング」
「デザイナーに任せてみよう、プロデューサー」
「事業化までのプロセス全体を意識しよう」
「どのくらい儲けたいかをまず決めよう」
「解決したい問題をまず明確に」

といったものでした。

これらのカードをきっかけに、
ある方はご自分が仕事で大事にしているポリシーを、
ある方は仕事などを通じてつかんだ真理を、
ある方はご自分の苦労した体験を、
ある方はこれからの将来に向けた自分の思いを
短い時間の中で、熱く語ってくださいました。

正直、今回のサロンを企画した身としては、
「こんなワークならきっと盛り上がって
アイスブレイクにいいかな」
くらいの思いで用意したのですが、実際に皆さんの
お話をお聞きし始めると、
「○○さんって、こんなスゴいことを考えてるんだ」とか
「△△さんって、こんなスゴいことをやってきたんだ」
と感服するお話ばかりで、アイスブレイクどころか
この話題だけでもう今日は十分意義があったと
感じられる結果に驚かされました。

当初この「プロジェクトメーカー」は、
具体的な新製品開発プロジェクトなどで、
もっと直接的なヒントを得るためのツールになるかと
考えていました。
でも、もちろんそういう使い方もあると思いますが、
今回のサロンを通じて、そういった使い方よりも
むしろ、カードを読んだ人が先生の言葉に触発されて
感じたことや思い出したことなどに実はものすごく
価値があり、それを語って頂くだけで
一緒にいる人がさらに触発されるという、
言ってみれば「読んだ人自身が先生になるツール」
の可能性もあるんだなと感じました。

「そんなに良かったなら、オレもやってみたいよ!」
というご要望がございましたら、またサロン等で
企画させていただきたいと思いますので、
リクエストを是非お寄せください。

また「プロジェクトメーカーの実物を見てみたい」
「使ってみたい」というご要望にも
できるだけお応えしたいと思っております。
HDMF事務局まで是非お問い合わせください。

 

理事・日高(工業試験場)